数か月前から葬儀場でセレモニーのお手伝いをしています。
その時に出会った印象に残った事柄を綴ります。
最近、50歳代の方のお葬式につくことがありました。
51歳の男性の方。
まだまだ働き盛り。
仕事で残業中に倒れられて1週間のちに帰らぬ人となったそうです。
脳幹の何かのご病気を急に発症されてとのこと。
喪主様は同居中の婚約者の方でした。
4月に喪主様のお誕生日が来るので入籍をすることになっていたそうです。
喪主様は前の旦那さんとの間のお子様とお孫さんがいらっしゃり、故人様ともとても仲良くされていて、
2日後のお孫さんの小学校入学式に合わせてランドセルもプレゼントされて、当日を楽しみにされていたそうです。
お話を伺ってるうちに喪主様の目から涙があふれ、
「こんなことならもっと早くに籍も入れておいたらよかったのに・・・
後悔ばかりです」
喪主としてお葬式をちゃんと取り仕切らないといけないとの重圧の中、
ほんの少しご自分のつらいお気持ちを外に出せた時間でした。
故人様のお母さまも棺の中の息子さんに話しかけられていて
「なんで息子に先立たれてしまったんやろ。これからどうしたらいいんや・・・」
と呆然とした感じでいらっしゃいました。
私はただただお話に耳を傾けるだけ。
お別れのセレモニーを厳粛に進めていくことに心を砕きました。
式に集まった喪主様のご家族様と故人様のご親族様、
多分その日初めて会う方がほとんどだったと思います。
式は見えない境界線で2つに分かれた感じでしたが、
喪主様頑張って最後のご挨拶をされていました。
故人様のご冥福と、残されたご遺族様の幸せをお祈りしています。
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