数か月前から葬儀場でセレモニーのお手伝いをしています。
その時に出会った印象に残った事柄を綴ります。
喪主さまが持ってこられた遺品
その日は年を取って亡くなられたお父様のお通夜でした。
棺に入れたいと息子さんである喪主さまが副葬品として棺に入れたいと
遺品を持っていらっしゃいました。
大きな紙袋2袋分。
「えっ?これ全部入れるの?」と思っていたのですが・・・
喪主さま「まだまだ車に積んである」と。
次々に持ってこられて、結局大きな紙袋5袋分。
いくらなんでも棺(ひつぎ)の中に入りきらんよ!
たくさんの袋には様々な物が
お出しして並べていきましたら、
お洋服(上下合わせて10着くらい)
ベルトなど身に着けていらっしゃった小物類
帽子5~6個
靴下 数足
靴 数足
故人様宛のダイレクトメールなどのお手紙
新聞(阪神タイガースが優勝した時のもの)
等々
火葬場で許可されているもの、棺のスペースを考えながら選別
棺の中のスペースにも限りがあります。祭壇のお花も最後に入れますしね。
火葬場で燃やしていいもの悪いものがあります。
それを喪主様とご相談しながらどれを入れるか考えました。
最近の火葬場は燃やせるものがかなり厳しくなっています。
金属はまずダメ。眼鏡や靴、厚い本も✖。リンゴなども切り分けてしか入れられません。
今回も、持ってきていただいた遺品の中からいくつかをピックアップして、
棺の中に収めることにしました。
≪参考≫
「小さなお葬式」火葬で棺に入れるものとは?入れていいもの・いけないものを詳しく解説
よく入れられる副葬品
よく副葬品として棺に入れられるのは、
●お手紙
●帽子
●よく着ていた服
●好きだったお酒(紙コップに移してお入れします)
●好きだった食べ物
こんなところでしょうか。
よく吟味して副葬品を選びましょう
故人様のことを想ってあれやこれやと入れたくなりますが、
火葬場事情や棺のスペースなどを考えて、
持っていくものは吟味した方が良いですね。
けろりん
棺の中に入れられるものには制限があります。
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